リハビリ病院3日目
天気は良いけど、残念ながら日は差さない。軽く体操をして窓の外を眺めて遠方を見るリハと中距離を眺めるリハ。複視が気になるときもあるし、気にならないときもある。
結局のところ、①目からの情報→②視覚野→③周辺空間の3Dメンタルモデル、と脳の情報は処理されて、まあ程よく適切な3Dメンタルモデルが出来上がれば、空間の中でぶつからずに動き回り、餌をさがし、餌をつかみ食うことができるのだろう。自分の場合は目からの情報の段階で目の動きに若干制限があるという問題、視野の段階で1/4欠損がある、という問題を抱えている。これらの段階での制限のある情報入力から、どうやって適切な最終的な周辺空間の3Dメンタルモデルを作るかという問題だ。
脳出血をして障害を受けた時からすると、①はだいぶ回復してきており、問題を感じることは少なくなってきている。②は回復することはほとんどなく1/4欠損で固定要因だ。
この2つの、病気によって変わってしまった入力や疲労や回復によって時々刻々と変動する入力条件から③の結果にむけて脳がフル稼働して計算していて、病気になる以前と同様の適切さをもった3Dメンタルモデルを頭にえがこうと頑張ってくれているわけだ。
自分としては脳の中でこの新たな潜在的な計算過程を成長、成立にむけて、できるだけ最適な条件や、入力情報の簡素化、逆に入力条件の豊富化、3Dメンタルモデルと実際の移動とのフィードバックループ(たんにうろうろ動き回るだけだけど。。)なんかを栄養として与えなければならないわけだ。
リハビリとは植物を育てるようなものだな。豊富な栄養、日光、水を与えたら、あとは種子が勝手に育つのを待つ。育った苗を、早く伸びろ、伸びろ~と引っ張ったら、成長が速くなるのではなくて、傷んで死んでしまう。自分はやりすぎのきらいがあるから、気をつけねば。
ともあれ、③の3Dメンタルモデルの形成は、だいぶスムーズで、問題を感じることは減ってきているか、今の見えかたに慣れてきているように思う。
左足のぎこちなさは気になるので、体操の時はそこを意識して体操する。といっても筋力の問題ではなく技巧性の問題なので、足首をくるくる回してみたり、膝を回してみたり。
あとは片足でバランスがとれるかどうか、は重要だと思う。ということで、「目をつぶって1分以上左足片足立ちができる」を左足リハビリの最終目標として頑張ろうと思う。
周りで支えてくれる人がいないと、本試験は難しい。とりあえず倒れないように窓枠などを持って倒れないようにしつつ、片足でバランスをとる練習をしてみた。これも体操メニューに付け加えよう。
デイルームに電子レンジがあって、自由に使って良いおいうことなので、タオルを濡らして温タオルを作った。これで顔をにのせてちょっと温めてから、STから指示のあったフェイスマッサージを行う。どうもやさしくなでるようにやるのは手ごたえがなくて難しい。あと自分ではこれで正しくできているのかどうも自信が持てない。今日はSTのリハビリはないようだが、次にSTリハビリがあったときに確認して見なければ。
朝の血圧チェックがあり、今朝は、119/79。理想的とまではいかないが、なかなか良い。
午前中のリハビリまで時間があるので、昨日のSTにもらった迷路課題をやってみる。
迷路のルールって何かあるのかな、鉛筆でルートをなぞっていくと、だんだん鉛筆の線が増えてきてどこが印刷されたルートの線なのか、わからなくなる。自分の場合は、二重に見える部分もあるし、欠損部分もあるしで、紙全体を見渡したり、広い範囲を見るのが難しい。先がどうなってるのかわからず、狭い範囲で行ける方向を探すので、行き詰って後戻りする羽目になりがちだ。
そんなこんなで、ぐちゃぐちゃになてしまい、ゴールにたどり着けなかった。鉛筆の跡でルートもわかりにくくなったので、今日のところは断念して、鉛筆の線を全部消しゴムで消して今日のチャレンジは終わりとした。少し攻略方法を考えてからでないとダメだ。
ということで、迷路は断念して、前の病院でもらってまだやってなかった塗り絵をやって時間をつぶした。
そうこうしているうちに、PTのリハビリの先生が、リハビリに呼びに来た。
そういえば、PT、ST、OTってなんだっけということで調べてみた。
・PT=Physical Therapist=理学療法士
「運動療法」と「物理療法」を行う
・OT=Occupational Therapist=作業療法士
「作業療法」を行う
・ST=Speech Therapist=言語聴覚士
言語機能・聴覚機能・嚥下機能のリハビリを行う
なんですね。覚えておこう。
PTによるリハビリは、前の病院ではなかったので、初めて。
運動能力のチェックをして、部屋の中を歩き回ったり、ベッドの上で寝転んだり立ち上がったり、膝立ちであるいたりなど、いかにもフィジカルな感じで動いた。日常生活を行う上で必要な筋力があるかどうか、気になるところのチェックなどかな。
やはり左足が不器用になっていて、左足首の動きが悪い。悪いだけでなくて、可動範囲が狭くなっているようだ。それ以外は、入院生活で筋力が落ちているのかな~という感じだった。
宿題のリハビリとして、
1.臀部筋力のリハビリ
ベッドで横向きに寝転がり、膝を曲げて膝、足首をそろえ、その状態から、上の膝をできるだけ開く。身体が開かないように、膝だけを開くように注意する。これで臀部の筋力を強化だ。
2.腹筋のリハビリ
ベッドであおむけに寝転がり、両足を30㎝くらい持ち上げて維持する。それから、両足をそのままバタバタするのを数十秒なり何十回なりする。
3.足指のリハビリ
床にタオルを広げて、足の指をぎゅっと閉じてタオルを手繰り寄せる。バリエーションとして、タオルの先にペットボトルなどの重りを乗せて負荷を強める。
全部筋力のリハビリなので、1日に何度もやってもしょうがない。1日1回しっかり行うようにしようと思う。本当は夕飯の前がベストだと思うけど、忘れてしまいそうな気がする。朝、ベッドから出る前がいいかな。
昼食後に、年に一度の停電点検ということで、13:30~15:30は停電だった。部屋が薄暗いので作業系はできず、パソコンのアマゾンプライムでFalloutを見た。スマホじゃなくても、15インチの画面でも十分に動画見れた。ところどころ二重に見えたり、暗いところははっきり見え無かったりするが、字幕の文字も特に苦労なく読みながら視聴できる。ただいろいろなオブジェクトの中で、人の顔が見えにくく感じられる。もしかしたら視野のうちの人の顔を認識する部分か表情を認識する部分にすこし障害があるのかもしれないが、はっきりとはわからない。ちょっと注意して自己観察していきたい。
また、動画を見ながら、左足首をぐるぐる回したり、足の指を動かしたりしていたが、足の指でパーを作った時に、左足の小指が横に開かないことがわかった。右足だと横に開くのに比べて動かない。いろいろ試してみたが、小指と薬指中指との分離が難しくて、小指だけを独立して動かことが難しい。小指をぎゅっと丸めることも右足に比べるとだいぶ弱い。このことが左足で片足立ちするときにバランスを取るのが難しい原因かなと思った。このために左足の外側に倒れそうになったときに踏ん張りが効かなくなっているのかもしれない。
停電が終了したら、OTの先生が来て6Fに上がる。今日はまたいろいろな認知機能のチェックの続き。はじめに視野の欠損範囲の確認をして、注意の見落としする領域がないかのチェック、図形を書き写すテスト、トレイルメイキングテストA・Bなどをした。
トレイルメイキングテストは、転院前の病院で3週くらい前にやったと思うが、かかる時間は半分くらいになっていた。慣れもあると思うが、注意力そのものもだいぶ回復したのかなと思う。脳出血前だとどのくらいの時間がかかったのかわからないので、どこまで回復してるのかはわからないが。
夕食を食べて、顔面麻痺リハビリ、複視リハビリ、目と左手ずれリハビリ、水虫薬、と定番メニューをこなして、就寝。