脳出血から6ヶ月後、症状等の現状
昨日が脳出血日から6か月目だった。ここのところちょっと高血圧気味だが、まあ体調的には普通で特に変わりはない。とりあえず2024年9月26日現在の症状やら後遺症の現状やら治療の現状やらを記録しておくことにする。
マイナポータルで、現在の薬の状況を見たかったが、すぐに更新されるわけではなくて、毎月11日に更新されるという仕様らしく、昨日の通院で変わった処方は反映されていなかった。このへん微妙に不便。その場で更新してくれればいいのに。ということで一つ前の処方だが、このなかのニフェジピンCR錠40mgが、20㎎のもう1錠を追加で、合計60㎎分に更新された。ニフェジピンは日経メディカルによると「末梢血管や冠動脈を広げることで血圧を下げたり、狭心症の発作を予防する薬」とのこと。1日40㎎の処方が一般的なようで、1回の最大服用量は60㎎、もしくは40㎎を1日2回が最大服用量のようだ。
ということで1日に1回の服用にするためにはこれが限界服用量のようだ。前回処方分が10月2日分まであるのでそれが終わってから新しい処方に切り替わる。やっぱり1日1回だと服用が楽なので、なんとかこの量で目標血圧まで下がってくれれば良いのだが。ちなみに目標血圧は、上の血圧が130、下の血圧が75としている。8月の間はだいたい目標値に収まっていたが、9月になって高血圧になり、ほぼほぼ高い方に逸脱してしまっていた。担当医の話では、血圧は夏場は低めに出て、秋から冬にかけて高くなりやすいとのことだった。まだまだしばらくはちょうど良い服用量の調整が必要なのかもしれないが、なんとか新しい処方で目標値達成ができればよいな~
あと血圧の薬は、ヒカンデサルタンは「血圧を上昇に深く関わる体内物質アンジオテンシンIIの働きを抑えることで降圧作用などをあらわす薬」、ビソプロロールフマル酸塩は「交感神経のβ受容体への遮断作用により血圧や心拍数などを抑えることで高血圧、狭心症、頻脈性不整脈などを改善する薬」。
また悪玉コレステロールを下げる薬としてロスバスタチン、「肝臓におけるコレステロール合成を抑え、主に血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロールとも呼ばれる)を低下させ、動脈硬化などを予防する薬」を飲んでいる。入院前は悪玉コレステロールが高かったが、現状では食事のコントロールとこの服用とでLDLコレステロール値は85と正常範囲に収まっている。
クレアチニンに関しては、前回が1.98とか2.04とかそんな値だったと思うので、9月25日の採血検査の結果では1.68、まあまあ頑張ってる値じゃないだろうか。基本この値が良くなることはなく、ただ悪化しないように厳しく監視する必要がある。GRE34.8と、正常な腎機能の1/3機能しているという感じか。死ぬまでせめてこのくらいの値をキープしたいところだ。
ここのところ隠居生活スタイルもようやく確定してきて、夕食に両親の食事に付き合って、玄米+みそ汁+適当なおかず、という食事スタイルになってきたので、塩分量が高くなってそれで血圧も高くなってきたのではないかと心配していたが、推定食塩摂取量は4.8gとかなので、塩分の摂り過ぎにはなっていないようだ。逆に塩分をとらなすぎるのも問題なので、このくらいがちょうどよい。このくらいの塩分量をキープしつつ、後は薬で血圧をコントロールすることにしよう。ちょっと気になっていた体重も56.6kgとちょうど良い具合だ。
今回は採血検査と尿検査を行ってもらったが、そのほかに特に気になる数値は出ていない。現状、尿にタンパクが出ていないのは腎臓としてはよい兆候とのこと。尿にタンパクが出るようになったらいよいよ腎臓がやばいということなので、食事と運動はまあこのくらいをキープできれば腎臓を長持ちさせることはできるだろう。
脳出血の後遺症にもう慣れてしまったので、特に悪化したり変化したりして気になるということは現状ないのだが、それは機能が回復して解消されたということではない。もう自分の身体の機能としてそんなものだと慣れてしまっていて、脳出血以前にはどうだったのかとか忘れてしまっている。
顔面麻痺も特に変わらず、顔の右半分が動かず、特に右頬筋のあたりが動かない。あまり人と会うこともないので、周りの人がどれくらいそのことが気になっているのかいないのか、今一つよくわからない。ちょっと違和感があるなくらいで、それほど気にされてもいないような気がしているので、別に自分として表情のことで困ったことはほぼ無い。
右口角が動かないのはちょっとだけ不便で、大口を開けて食べなければいけないものを食べようとすると口の開きが足りないし、パンなどを食べるときに右口角の上唇を巻き込んでしまって噛んでしまったりする。あとはペットボトルで水を飲もうとすると微妙にこぼれたり、ストローを使うと右から空気が漏れてうまく吸えなかったり。ペットボトルが意外と使いにくいので、できるだけ口の広めの水筒を持つようにしている。
ちょっと困るな~ということとして、カメラを使うときにファインダーを覗くのが難しい。視覚の問題として見え方が悪くて見えにくいというのもあるし、右瞼がきちんとは動かないので右目だけでファインダーを覗くのも結構苦労したりする。そもそも老化が進んで小さいカメラのファインダーで必要な情報を読み取ることは厳しいのかもしれない。バックモニターも小さくて老眼にはきついし、普通の健常者用のカメラセットのままだとカメラを扱うこと自体が苦痛になってしまいそうだ。このカメラ問題は相当な工夫が必要だが、道具で補うことができないわけでもないので、まあそんな手段を探すのもまた楽しみにしよう。
後遺症として一番大きい視覚の問題についても、1/4左下の視野が見えてないこと、1/4左上の視野が複視状態で二重に見えていること、これらは変わらない。そのせいで視野が狭くて、ちょっと狭い筒を通して世界を見ているような感じがある。昔、望遠レンズだけを持ってクライミングに行ったときに、人のクライミングを動画で試し撮りしてみたことがあるが、そうしたら「トイレットペーパーの芯を通してみてるみたい」と不評だったのだが、まさに今の自分の視界はそんな感じで、トイレットペーパーの芯の左半分にトレーシングペーパーをつけて見えにくくして、それをずっと覗き込んで生活しているような感じだ。頭を振って素早く動かしたりするとちょっとくらくらめまいがしてしまうが、もうそれにも慣れてしまった。
縦横の感覚がわかりにくいということも関係するのか、水平とか垂直とかを判断するのが難しい。自分で垂直に張り付けたつもりでも姉から微妙に斜めだと指摘されたりする。ドアベルをドアに強力両面テープで張り付けたが、できるだけ水平垂直になるように努力して張り付けたが、残念ながら来客者の確認画像が微妙に斜めかもしれない。
視野の問題か、注意の問題か、両方が絡んだ問題か、「道迷い」症状は、当初自分で考えていたよりも深刻なのかもしれない。病院の近くの商業施設に何度か自転車で買い物に行っているが、以前であればこれだけの数行ってれば、だいたいの方向感覚とか、位置感覚とかがわかってきたような気がするが、いまだぜんぜん場所感覚がわからずにいる。この街で一番のランドマークは「桜島」で、中高生の頃はだいたい桜島を基準に「あっちが東だから家は向こうの方か~」とか、「桜島が左に見えてるからこのままいけば学校の方だな~」とか、大まかな方向が直感的にわかって大きく道に迷うこともなかった。しかし今は商業施設から出ても、あれ?桜島はどっちだろう?産業道路はどっち方向だ?とちんぷんかんぷんのままだ。こっちかな~と走り出すとだいたい逆方向だ。街が大きく変わってしまったというのもあるし、昔より大きい建物がたくさん建って、どこからでも見えていた桜島が、今では街中ではなかなか見えなくなってしまったというのもあるのかもしれない。ともあれ市内を迷わずに自転車で走れるようになるには相当な時間がかかりそうだ。
その基本的な場所感覚、方向感覚がないのが理由の部分も大きいが、自転車を乗りながらスマホのナビアプリを使うのがなかなか難しい。グーグルマップは情報が多くて立ち止まって情報を検索するにはよいが、ナビには向いてない。代わりにYahooマップにしたらずいぶんナビが使いやすくなった。けどもそれでもなかなか厳しいものがある。そもそもナビを立ち上げても自分が今からどちらに向いているのかもなかなか理解できない。まあ幼児でもないので道に迷って大ごとになるわけでもないので、しばらくは迷いながら自転車で走りまわって、いくつかのランドマーク的なスポットを覚えて、少しずつスマホナビなしで行動可能な範囲を増やしていくしかないだろう。
同じ認知的症状の別側面なのかもしれないが、場所の見取り図を頭の中に描くことができなくなっている。例えばホームセンターの中にいるときに、いつまでたっても頭の中に全体の見取り図が出来上がってこないので、狭くなった視野の中の情報だけで目的の場所を探さないとならず、建物の中をむやみにウロウロしてしまう。トイレの場所、2階にあがるエレベーターの場所、会計するカウンターの場所・・・、現状では適当にウロウロして行き当たりばったりで探しているような状態だ。おかげでホームセンターの中で目的のものを探し出して購入しようとすると発症前の数倍の時間がかかってしまう。まあ時間はいくらでもあるから良いのだけれど。まあこの辺はネットで検索して目的のものをすぐに探し出せるという状態に慣れ過ぎた代償なのかもしれない。リアルの世界で買い物するのがこんなに不便だったのかとびっくりする。しかしアマゾンの請求額が怖ろしいので、アマゾン使いすぎないように気をつけねば。
注意機能の問題として、左側の注意が微妙に欠けるという傾向は残っていて、その関連だと思うが桁数がわかりにくい。数字などが並んでいるときに、一番左の文字や数字を無視しやすく、意識せずにいると見落としていたりする。「左半側無視」というほどあからさまな症状ではなく、意識すれば気づけるという状態なので意識して確認をすればよいのだが、何気なくさっと読み取ると見落としていることが多い。なのでパスキーなど自分で設定したものでないパスワードを読み取って入れないといけないものだと失敗してから見落としていたことに気づいたりすることが多い。また桁数を読み違えやすいので値段とか振込金額とかを間違えやすい。瓶入りのはちみつが800円だと思って、姉に「はちみつが安いよ~!」と勧めたら、8000円!だったり。こっちに障害があるとは知らない店員さんが、批判だと思ったらしく、なぜ8000円するのかを説明し始めたという事案が一度あった。
「体ぶつける問題」に関しては、やはり問題はある。今のところ気を付けているのでそんなに事件といえるほどの大ごとのぶつかり事案は起ってはいないが、まあ1日に数回は発症前にはありえないようなぶつかり方をしている。一番衝撃が大きかったぶつかり事案は、ホームセンターで自転車を停めた後、駐車場わきの日除けテントに気づかずに支柱に頭突きをくらわしたが見事に返り討ちに逢ったことか。後は川の橋の歩道横に車止め?自転車止め?があるのが見えてなくて太ももを痛打したり。まあその程度の不用意なぶつかり方が週に1回くらいはある。あと現在は自転車が主要な交通手段になっているわけだが、左下が見えてないということで、車道脇の縁石、車道と歩道の境目の段差などは自分には要注意ポイントだ。何度かペダルをガシャガシャぶつけたりしていて、自転車でスピードを出したりクロックス系のやわい履物で乗ったりするのは厳禁だ。この目の状態、注意機能の状態では自動車の運転はもう完全に断念だ。そのほか、台所で低い棚に膝をぶつけたり、椅子に気づかずにつまづきそうになったりとか、マイナーなぶつかり事案は1日に2,3度くらいの頻度だ。気を付けよう。
入院中には左手で物をとるときに微妙に位置感覚がずれてしまうのが気になったが、実際の生活の中ではあまり気になるようなことは発生していない。手を洗おうとして手を出すときに、水が出てくるところよりも右側に手を出し気味、というくらいで、まあ特にたいした問題ではない。
身体の麻痺は最初から特になかったが、現状でも特に麻痺で困るという問題は生じていない。左手左脚にしびれがあって、発症後しばらくしてから、左手や左足に薄ーくストッキングをかぶせているようなしびれを感じていたが、このしびれは隠居生活をはじめてからむしろ強くはっきりしてきた。現在左手の肘から先は少しジンジンするようなしびれがあり、また左足は太ももから下はちょっと感覚が鈍くなっているようなしびれがある。ただ、新たに脳梗塞が起きてそうなったというのではなく前からあったしびれがはっきりしただけだろうと判断していて、特に脳の検査をしたりはしていない。
あと、つい最近気づいたのだが、脳出血の後遺症状として、ちょっとした感情失禁があるかもしれない。脳の抑制機能を担っている前頭前野に脳梗塞があったので、もしかしたら脳梗塞の後遺症ではないかと疑っている。両親と話していて、たいして面白くもないちょっとしたことで笑いがこみあげてしまうと、それが止まらなくてしばらく笑いが止められなくなってしまったり。これまで笑わない男として売っていたのにちょっとした人格変化だ。あと「デイアフタートゥモロー」とか別に感動巨編でもなく、どちらかというとゴールデンラズベリー賞候補に名前があがりがちな作品だと思うが、どこか涙腺ポイントに入ってしまったらしく、不意に号泣してしまった。「デイアフタートゥモロー」を見て号泣したのは人類史上最初で最後ではないか。しょうもないことで独り顔面麻痺の引きつった笑いを堪えきれずに笑い続けるとか、悪役キャラにありがちなディテール描写だ。周りの人にはうすら寒い恐怖を与えてしまうことだろう。人と会うときには顔面麻痺以上に気を付けようと思う。
というところで、脳出血から6か月後の現状報告である。3か月目以降、後遺症状で回復して治ったとか、機能回復したというようなものはない。要は6か月かけて後遺症の全容がはっきりしてきた、残存した機能だけで生活することに徐々に適応してきた、それが自分のニューノーマルであると受け入れた?諦めがついた?諦念生活ということなのかなと。失ったものを嘆いてもしょうがない。そもそも冷蔵庫にごちそうなんて入ってなかった。残り物で何かおいしいものが作れないか、考えることにしよう。